【大牟田市】大牟田市石炭産業科学館で「炭都の音楽と詩歌~荒木栄生誕100年記念」が開催中です!
2024年6月8日(土)より大牟田市石炭産業科学館で「炭都の音楽と詩歌~荒木栄生誕100年記念」が開催されています!(入場無料。開催は7月7日(日)まで)
大牟田には、かつて日本最大規模の三井三池炭鉱がありました。良質で豊富な石炭に恵まれた三井三池炭鉱では、昭和45年には過去最高となる年間657万トンもの石炭が出炭されました。この石炭によってエネルギーの面から日本の近代化を支え、以来「炭都(たんと)」として大いに隆盛しました。
荒木栄(あらきさかえ)氏は、大牟田市出身で三井三池炭鉱で機械組立工を務めていました。1950年から1960年にかけて起こった労働争議「三井三池争議」においては数々の労働歌を作曲し、多くの労働者を鼓舞しました。
以前より、大牟田には音楽文化が根付いていました。炭都として栄えていた大牟田には当時を代表する多くのクラシック音楽家が訪れ、人々にとって音楽はなじみ深いものとなっていました。「炭都の音楽と詩歌~荒木栄生誕100年記念」では、荒木氏の作品や当時の貴重な資料を展示し、炭都の音楽の息吹を伝えています。
また、「放浪の俳人」として知られている自由旋律俳句の俳人・種田山頭火(たねださんとうか)と、その支持者であった木村緑平に関する資料も展示されています。
三井三池炭鉱の炭鉱医として大牟田で働いていた木村氏は、山頭火を物心両面で支えていました。会場には山頭火と木村氏の交流に関する資料に加え、当時大牟田で活躍していた炭都の詩人たちの作品も展示されています。
1997年に三井三池炭鉱が閉山して27年が過ぎました。閉山後、大牟田の街は勢いを失っていきましたが、最近では若い世代による街づくりの取り組みによって活気が蘇ってきています。往時に思いを馳せ、炭都大牟田で育まれた音楽と詩歌の文化の足跡を辿ってみませんか♪
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